【ネタバレ】ワングラ最終章(11章)「エンドロール」感想
8月30日にサービス終了した、ワンダーグラビティ~ピノと重力使い~の感想を書いていきます。
いきなり最終章感想です。
本来時系列順に書いたほうがいいのでしょうが、印象が残っているうちに書きたいと思います。
※キャラの生死や謎解きなど、かなり根幹のネタバレを含みます。
告知がないけど、ログインボーナスがあった。AP(スタミナ)半減キャンペーンもあった。サ終決まってからの店じまいモード、極まれり。
でも3Dムービーや一枚絵のイラストの演出は素晴しかった。10章はこれのために力を貯めていたのかも。
あらすじと雑感
1編 闇へのいざない
・10章で漂着者の国・シャンタンにてけが人の休息と、情報交換を行った一行。
・シャンタン付近の雲の中に「白い蛇(=列車)」を見たという証言と、クランケの患者の遺体に発信機を付けた、という情報を基に、雲海へ向かう。
・雲の中には、巨大なシップがあり、幽霊列車の発着場になっていた。
発信機の音の位置を人間がピノに確認しているけど、ピノのほうが耳がいいのね。
・発信機はアンブレラのイーサンとユアンの手に。レノンを捕まえるため、息子のヒューゴを捕らえて「エサ」にしようとしていた。
ユアンがシャベッタアアア
・監獄島の「謎のピノ」の情報を流したのも彼らで、こちらもレノンを捕まえるためだった。
「謎のピノ」って世界機関でも極秘扱いだったらしいけど・・・・・・、そういうの「手段が目的化」してるとか言うのでは? もともと脳筋系とはいえ・・・・・・。
「お前たちは世界を知りすぎた」とイーサンは言っているが、この人達もほぼ真実を知らされないまま動いているのでは。
2編 その眼差しを見つけて
・イーサンとその部下たちに囲まれ、ヒューストンが即座に撤退の判断をくだす。逃げながら戦うが、その場にレノン本人と、2章ラストで生存が絶望的だったはずのボウゼの姿が。ボウゼの姿は変わり果てており、敵味方関係なしに攻撃する。
10章ラストでシルエットが出たときはイーサンが正義のために暴走してなにかやらかしたのかと思っていたけど、まさかのボウゼ。
レノンはヒューゴや「謎のピノ」を追ってきたのだろうか?それとも彼もオルタ―病を追ってここにたどり着いたのだろうか。
・部下を失ったイーサン達が戦うも、押され気味。ナサがヒューストンに命じて彼らの間に飛び込み、バースト(必殺技)を炸裂させるが・・・・・・。
「やったか」禁止!
3編 車輪は廻りはじめた
・動き出した幽霊列車に乗り込むボウゼ、それを追うレノン、ヒューゴ、ニール。入れ替わりにシップで迎えに来るノンカ。残りのメンバーと共に列車を追う。
幽霊列車、今までは白だったけどこちらは黒い。
リューセーエンデバー、7章でチプールが脚付きに改造していたけど、半壊したあと再現できなかったのね・・・・・・。3Dモデルの使いまわしの問題かな。
・イーサンが重傷、ユアンが消滅、ナサも危険な状態に。
死と消滅は違うんだろうか。ピノが死んだらどうなるか、そういえば今まで描かれていなかった。
・突然、「謎のピノ」がシップに重力をかけ始める。
ノンカの「降りてるというより沈んでいる」とは独特の表現。
レノン、5章の鬼のような強さが見る影もない。と思ったら彼もオルタ―病を発症しているらしい。マジか。
・ヒューゴたちがレノンとボウゼのいる車両にたどり着く。レノンが「ボウゼを抑えている間に機関長を倒せ」と告げる。
最初で最後の背中合わせの共闘? そして機関長ってつまり運転手では。
・ヒューストンはナサを看取り、「謎のピノ」をつれて列車に移る。
ギリギリまで私情を抑えている様子がいじらしい。
4編 ”想い”を越えて
・ボウゼやヒューゴに問われ、レノンは自分が見た真実を語り始める。下層に現れたデブリに、妻の変わり果てた姿だと気づかぬまま、攻撃してしまったこと。オルタ―病の正体は、死に至る病ではなく、人がデブリに変化する過程であること。世界機関は患者を危険視し、幽霊列車で遺体を回収して下層で処分していたこと。
レノン「だから私は世界機関にーー」何だろう。ボウゼの暴走で遮られてしまったけど、(世界機関に「追われている」のはヒューゴ達も知っているので)、世界機関になにか訴えようとした?
デブリの正体に関しては、7章ホシミッツで「料理をしようとするデブリ(ただし材料:ピノや人間)」ってあたりで「んー」とはなった。
ただ、ずっとヒューゴにべったりくっついてる「謎のピノ」はお母さんの生まれ変わりかと予想したこともあったw
途中で(ハッ)となってアバターをヒューゴの姿に戻し、編成にニールやティアをいれる。5章4編の敵はヒール属性だからストライクやバースト属性がちょうど有利になる。
・母のことでショックを受けていたヒューゴ、ニールに活を入れられ復活。ボウゼにデブリになることに抵抗しないでほしい、と語りかける。ボウゼが重力負荷で抵抗するほど、デブリとしての彼が強力になってしまうのだ。ボウゼはその言葉を受け入れ、完全なデブリに。
ナサの最期の言葉は「あとは頼んだぞ相棒」。レノンとボウゼも互いに「相棒」と語りかけて別れる。2章ラストの戦友(カムラッド)呼びではなく。
・勝機が見えてきたところで、ヒューストンと「謎のピノ」が到着。彼女の重力負荷でボウゼが再び力を得てしまう。レノンへの攻撃をかばって、倒れるヒューゴ。
5章でレノンをかばってヒューゴが倒れたときは反撃してたけど、今回は「立て!」と呼びかけるだけのレノン。もう、これからは我が子を助けることができないからなのか。
「ピノが傷つけば重力使いも傷つき、その逆も然り」という設定が生きていればヒューストンもかなりしんどいはず。サポートに徹しているのはそのせいか。
この「謎のピノ」ちゃん、どんどん状況を悪化させている・・・・・・。
・「立て!ヒューゴ!」レノンの声に応えて、ヒューゴ、8章のバスケス戦の時と同じ力に覚醒する。ヒューストンもレノンも知らない力のようだ。
・「今ボウゼさんを倒すことを望んでいるのは…誰よりもボウゼさん自身だ・・・!負けて・・・たまるかぁあああ!」
ヒューゴの優しさに泣ける。
ラスボス戦。早く倒して楽にしてあげたいという思いと、敵の攻撃モーションが見たいという思いがせめぎ合う。すまぬ。
グラビティバースト(人間キャラの必殺技)でトドメをさしたら、ストーリーに戻るとムービーでもグラビティバーストを撃っていた。2連発したことに。すまぬ。
でもヒューゴならそうするよね。師匠との特訓で修得した技だもんね。
音楽が・・・・・・切なくも美しい。サントラ配信あきらめてないぞー。
・さらに強くなる重力。レノンは原因が「謎のピノ」だと気づいて、彼女を連れて列車から離れる。
「・・・大きくなったな、ヒューゴ。次にこの空で会う時は・・・父さん、背を抜かされているかもしれないな・・・」
父さん、妙なフラグを建てるのはやめてくれ。あと180cm越えのヒューゴきゅんは遠慮したいです。なおレノン182cm(45歳)、ヒューゴ160cm(15歳)、ヒューゴ母165cm(年齢不明)。
・レノンが列車から離れても、列車の落下は止まらない。そして、レノンを追うレイヤード&イブリックのシップが、「謎のピノ」の重力に巻き込まれて操縦不能に。
・列車がたどり着いた美しい世界。ヒューゴはレノンとの約束の旗を見つけ、ここはエンドロールだと確信する。
エピローグ
・半壊した列車をコントロールし、なんとかリューセーエンデバー号まで帰ってきたヒューゴたち。エンドロールの景色の美しさを語る。
ウイトラストの民たちは、海も大陸も知らないんだよね・・・・・・。
自分を守るため、その場しのぎの嘘をついてきたニールが、ボウゼの行方を訊いたチプールに「ボウゼは旅に出た」とベタベタで、ヘタクソな嘘をつく。泣くわこんなん。
・ヒューストンは客室の酒でナサを悼む。
ヒューストン、4編まであったナサとの契約のリンゴが無くなってる。ナサが最期まで彼を守ったのか、ヒューストンが契約を解いてナサを開放してあげたのか。
・アンブレラでは何とかイブリックが帰還し、レノンに敵意を燃やす。
正直ナサよりレイヤードの退場が予想外だった。シップにイーサン(重傷)も乗ってたはずだけど、よく生きてたな。最終章、急にアンブレラのIQが落ちたような。
・ヒューストンはクランケ・リルレロと共に旅立ち、ヒューゴたちは改めてエンドロールを目指す。
キャラごとの感想
ヒューゴ
ヒューゴは母を失い、師を二度失い、いつか父を失うのか。同じ病で。
彼の帰る場所はどこになるんだろう。フォグミストでロジーが待ってくれてるかな。
ヒューゴ母のプロフィールにて、ヒューゴの「人より重力が重い」体質は親族ゆずり(母方の?)らしいと判明。親の因果(レノンの事)やなかったんや!
最後までまっすぐで優しくて、芯が強くて、ホントにいい子でした。彼にいろんな人やピノが救われたと思う。
ただ、オルタ―病と幽霊列車の謎を追いかけまわしていたのは主にクランケで、
9章以降作戦の指揮等を取っていたのはヒューストンで、
ヒューゴがニールと契約を続行したのはニールの嘘を本当にするため(最強の重力使いと契約していた、という真偽不明の発言をしたニールを、「おれが最強の重力使いになれば嘘じゃなくなる」とかばった)で、
ヒューゴがエンドロールを目指していたのは父の汚名をそそぐためで、
エピローグでも改めて「父の背中を追って」エンドロールを目指すというヒューゴ。
なんとなく、「君が本当にやりたいことをやっていいんだよ?」と言いたくなってしまう。
靖子キャラとしては、他人のためだけじゃなく、自分のためにも戦ってほしい。
「彼の冒険」はこれから描かれるはずだったのに・・・・・・。
レノン
父さんはヒューゴの冒険をどこまで知ってるんだろう。
重力使いデビュー半年足らずで、ドグマやバスケスを倒す大金星をあげ、監獄島から生還し、デブリズネストを第3層まで踏破し、ウイトラストでも名が売れ始めてるらしいよ。
私は基本主人公ファン(主人公モンペ)なので、ヒューゴが父に思いを馳せる度、ヒューゴの近くに居てあげて―!ヒューゴをもっと知ってー!と思ってしまう。
自分がオルター病を発症したことを伏せたまま、ヒューゴにヒントと別れを告げるレノン。これが今生の別れならまだマシで、最悪デブリになってご対面、だよねえ。オルタ―病は発症から仮死、仮死からデブリ化まで結構ラグがあるんで少しでも一緒の時間を過ごせるといいけど。重力使いとはいえシップなしで降下して、あのあと無事かどうかも分からないけど。
「謎のピノ」と面識があるかはよく分からなかったけど、イーサンの情報を頼りに監獄島に来るくらいのつながりはあるんだろうな。
ヒューゴの母
劇中ではヒューゴは父そっくりで、チプールが一瞬レノンだと思いこんだり、ドグマがすぐ気づいたりしてたけど・・・・・・お母さんにもそっくり!!ヒューゴの好物チェリーパイは母の得意料理。ベタだけど泣ける。ピンクの髪のせいか、ちょっとナルトのお母さんに似てる。
5年前、ヒューゴは父にエンドロールへの同行を止められる。その代わり、「自分も一緒に行った証」を託す。ラストで家族3人を描いた小さな旗だと判明するが、ヒューゴはその旗に自分だけでなく、母の分の想いも込めていた。
ヒューゴママは、夫がエンドロールを目指すと信じて、下層で待っていたんだろうな。
彼女がデブリとして誰かを傷つけてしまうより、アンブレラや知らない重力使いに倒されるより、ずっと救われたと思う。
ボウゼ
デブリ化したボウゼさんがヒール属性で、以前師として戦った彼本人はバースト属性。バーストはヒールに対して「超有利」なので、なんだか「デブリに負けてねーから!」という意地を感じる。
追っ手や家ごと自爆したボウゼさんがデブリになってしまうということは、オルター病にかかった者は人として死ねないということか。ここから先は妄想だけど、専業主婦のヒューゴママがノーマルなスピカ(ほかのゲームでいうスライムとかクリボー的な)で、ボウゼが強大で固有の姿を持つデブリになったということは、生前強い者ほど強いデブリになるというか、今まで倒したボス格のデブリって、名のある重力使いだったのかもしれない。
エンドロール
エンドロールってつまり、その、地上ってことでいいのかな。「謎のピノ」はヒューゴをエンドロールに連れていきたかったように見えた。重力が常人より重いという彼なら地上に適応できると思われたのかもしれない。
アンブレラ・世界機関
イブリックの実装待ってたんだけどな。声も付いていたのに! レイヤードも初期キャラなのに・・・・・・ヒューゴやヒューストン、レノンとの再戦も無く・・・・・・。
戦力の損失がひどい。フォードとネオの異動待ったなしなのでは。
最後に
「止むを得ん、かくなる上は…すべての真実に蓋をするーー」
四裁のこのセリフに、バッドエンドルートに入ったような絶望、閉塞感を感じたのを覚えている。
世界機関は今のおとぎの国のようなウイトラストの秩序を守りたいんだろうけど、もうあちこちで綻びがでていて、世界機関のやりかたに疑問を持つ者も出始めている。漂着者の国シャンタンではたびたび揺れが観測され、上層寄りの中央王国セントダムの王も異変を感じている。ウイトラストはいずれ色々な意味で「ひっくり返る」のだろう。
ピノがフルスペックで戦うには人間(重力使い)が必要。
そして、デブリは人間の成れの果て。
この関係が今後どう変わっていくのか。
見たかった。
いや、ほんとは、小難しい話より、キャラクターの行く末を見たかった。
これを書きながら、有償アップルジェムの払戻しの申し込みをしました。
どうせ数十円だし放っとこうかなとも思ったのですが、返してもらえるものは返してもらおうということで。明らかにあちらの手数料のほうが多いので、嫌がらせみたいになってますが。これで本当にワングラとの「縁」が切れると思うと悲しくなりますね。