世界の底でさけぶろぐ

2019年4月から8月に配信された「ワンダーグラビティ~ピノと重力使い~」が忘れられないブログ。 ゲーム、アニメ、特撮作品の感想、備忘録。

【ネタバレ】ワングラ3章「知られざる過去」感想

2019年8月30日にサービス終了したソシャゲ、「ワンダーグラビティ~ピノと重力使い~」の感想を書いていきます。

このゲームは2019年4月1日にリリースされました。2020年4月1日にまずしたことは、公式サイトと公式ツイッターが消えていないか確認することでした。ちゃんとありました。さすがに問い合わせフォームは消えていましたが。あと攻略サイトは3月15日頃確認した時点で消えていました。7月に課金停止したあたりで更新も止まっていましたけどね。

 


【ワンダーグラビティ】第3章 予告動画「知られざる過去」

3章と4章は前後編です。
不治の病「オルタ―病」とその治療法を探して旅するDr.クランケとピノのリルレロ。
国民的スポーツ「アストロボール」と、公認ギャンブル・アストト及び裏アストト。
そして、ニールの故郷、水の国ウルオーを舞台にニールの過去が語られます。

1編 水の国ウルオー

ボウゼの壮絶な最期に言葉がでない一行。ダメージで倒れていたヒューゴが目を覚まし、ボウゼさんの気持ちに応えるために前に進もう、と。

チプールももう一度レノンに会いたい、ボウゼのくれたチャンスだから、連れて行ってほしいとヒューゴと契約する。これで3体のピノと契約したことに。ティアも、ノンカなら許可するだろうと賛同してくれた。

なんだか電王のデンライナーみたいだなと思った矢先。白く、不気味な空を飛ぶ列車に遭遇する。この汽笛の音を母の葬式の日に聞いたと語るヒューゴ。ヒューゴの母はボウゼとおなじく「オルター病」という病気で亡くなっていた。

 ボウゼのログの終点はまだ先だが中継地点である「水の国ウルオー」に寄ることに。ニールの出身であり、「病気の友達」が居るはずだが、ひたすら入国を渋るニール。強風でコースアウトしたシップを徹夜でコントロールしていたノンカと彼女の付き添いでティアが船に残り、ヒューゴとチプール、ニールが入国する。

水の補給がてらゴンドラで観光。アストロボールのスタジアムも見える。ウルオーには国民的スポーツ「アストロボール」のチームが二つあるという。ゴンドラの料金、ピノは人間の半額らしい。

 

2編 ニールの動揺

「ドロボー!」と追いかけられるピノの少女「リルレロ」に遭遇する一行。薬屋に薬を買いに来たのに店主がおらず、仕方なくお金を置いて品物を持ってきたと主張する少女。ヒューゴは店主を探しに行くことに。
ヒューゴ「病気の人はほっておけないし」お母さんのことか……。

店主は「アストロボール」をテレビで観るために寄合所に行っているそうだ。この世界ではテレビは一家に一台とまでは普及しておらず、天気予報やニュースはラジオがメインらしい。アストロ選手が好きすぎて待合室に「奮発して」テレビを買った獣医さんのピノもいたけど。

寄合所に向かう途中でアポロとラヴェルに再会!公認ギャンブル・アストトで連敗しているらしい。
チプール「わぁ…ダメ人間だぁ…」そんな目で見ないであげて……。

寄合所の裏手で借金取りに脅されている薬屋の店主。ガラの悪い重力使い&ピノだ。さらに彼らより格上らしき重力使いとピノのコンビが現われる。「しがない金貸し兼用心棒」と名乗っているが……。

オーランドとパトリオット

オーランドは糸目で中華風のコスチューム。~だヨ、とかカタコトの喋りが特徴。みるからにうさんくさい。パトリオットボクっ娘ピノの少女で、長袖ワンピ・タイツとブーツと珍しく肌色ほぼゼロのデザイン。実装予定がなかったのだろうか?
このパトリオット、何かが視(み)えるらしい。ヒューゴのことを「この重力使いもしかしたら、例の…」となにやら意味深なことをつぶやいている。オーランドもそれを聞いて退くことに。
店主は違法の「裏アストト」に手を出しており、借金を抱えているというが、ヒューゴたちにはどうしようもない。とりあえず店に戻るとリルレロがカンカンで待っている。彼女は急患のアストロ選手のため、一刻も早く薬を手に入れたがっていた。急患の名は「フィオーリ」といい、ニールの知り合いのようだ。ヒューゴが病気の友達のことなのかと聞くと、曖昧に濁すニール。ヒューゴとチプールはリルレロについて行くことに。
ニール「フィオーリ、マジで病気だったのかよ」
……え?というか、やっぱり、というか。

  

3編 水路の罠

フィオーリの家にて、リルレロが買ってきた薬を調合して飲ませるDr.クランケ。フィオーリも落ち着いたようだ。別室へ移る一同。
落ち着いたからって患者の家で酒を飲み始めるクランケのダメオヤジぶりにキレるリルレロ。しかも店主の不在の理由を聞いて賭博は男のロマンからしょうがないと言いだす始末。

Dr.クランケとリルレロ

移動医師のクランケと彼の助手として契約しているピノ、リルレロ。これでPVに出たキャラが揃いました。このゲームの影の主役ですね。

彼らはオルタ―病の情報を追い、治療法を探して旅をしている。オルタ―病の患者がいると聞いてウルオーの町医者を訪れたが、患者はすでに亡くなっていた。そこへフィオーリのノーツが、彼女を診てほしいとやってくる。フィオーリの症状がオルタ―病の兆候に似ていたため二人は焦ったが、オルタ―病は人間しかかからない病気であり、フィオーリもオルタ―病ではなかったようだ。

オルタ―病。老若男女悪人善人関係なく襲う死病。患者は度々咳込み、皮膚に黒いアザができ、体が動かなくなっていくという。今のところ、予防法も治療法もない。
1周まわってビミョーにタイムリー……

 この世界では亡くなった人はモルグ(遺体供養回収組織)のシップが回収して共同墓地に埋葬される。しかし、オルタ―病による死者は幽霊列車で運ばれるというクランケ。

 ウイトラストのお墓事情

いや、わたしは前提の
「この世界では亡くなった人はモルグ(遺体供養回収組織)のシップが回収して共同墓地に埋葬する」に引っかかってしまいました。
SFやファンタジーでは良くある描写なのでしょうか?わたし、触れてきた創作がすごく偏ってるし、数も少ないのですが、ふつう、町の外れとかにお墓立てたりしません?
葬式はやるらしい、献杯など死者を悼む文化はある、宗教もある。「オバケ」を怖がったりもする。
地獄まで追いかける、というセリフは慣用句というか、こちらへの翻訳かもしれないけど、死後の世界の概念もある。
墓参りはどうするんだろう? どうしても空路で移動しないといけないので、もし事故があったら墓参りに行って自分が墓に入りかねない。
そもそもモルグを送りだす空港のスタッフですら墓の場所を知らないらしい。
(ちょっとうろ覚えですが、6月のイベントで「俺もお前もいずれあれに乗るのさ いずことも知らぬ空へな」というセリフがあった)
ちゃんと埋葬されてるのかも不安になってきますね。

ウイトラストは土地が有限なので共同墓地は確かに効率的な気もしますが。
(偶発的に発生する「重力コア」の及ぶ範囲を計測して、そこにプレート(土台)を敷き、その上に街や国を築くらしい。)

 

 

話を本編に戻すと、ヒューゴがウルオーに来る途中で見た列車が幽霊列車ではないかと伝えると、クランケとリルレロはそれを追って去っていきます。
つまりあれはボウゼの遺体を回収しに来てたってことですね。

 突然家の外で物音がする。ヒューゴたちが駆けつけると、フィオーリが「ニールが連れ去られた」と。ニール、フィオーリ宅の近くまで来ていたんだ。さっきのガラの悪い借金取りが、ニールを捕まえている。しかも、別方向に足跡を残すという小細工にはまってしまうヒューゴたち。そちらにはデブリが。今回はチプールとタッグを組んで戦う。なんか寂しいというか、コレジャナイ感。意図してるんだろうな。フィオーリがバーストを撃って撃退する3Dムービーが入ります。「ハナマルバズーカ」という名前も、「決める!!たぁーーっ!」ってセリフも、設定が決まっていたんだろうなあ。実装用のデータ、出来ていたんだろうなあ。

ヒューゴ「…!ニールの声だ!」
チプール「なにも聞こえなかったよぉ?」
ヒューゴ「ううん聞こえた。誰かと揉めてる声。ニールはまだこの近くにいる!」
ヒューゴにだけは、相棒の声が聞こえている。すごいベタだけど、燃える。
またデブリが湧いてくる。
ヒューゴ「そこをどけぇぇぇ!」
ヒューゴの焦りとシンクロしてしまう。
しかし、次から次へと現れるデブリと戦ううち、ニールは遠くへ連れ去られたようだ。
そこへ、フィオーリのノーツ、シャロットが帰ってきた。

 

4編 知られざる過去

フィオーリのノーツ、シャロット。二人とも、ヒューゴがニールの今のノーツと聞いて思うところがあるようだ。ヒューゴが事情を話すと、ニールをさらった相手はおそらく「裏アストトを仕切っている金貸し兼用心棒」ではないかと言う。昼間会った連中か。ヒューゴ・チプール・シャロットは裏アストトの胴元であるベトーの元へ乗り込む。病み上がりのフィオーリはお留守番。

ベトーが運営するアストロチームのクラブハウスにて、用心棒を倒しながら進む、チプールとヒューゴ。ヒューゴのキレっぷり、電王の良太郎を思い出します。スポーツ選手であるシャロットに手を上げさせまいと戦いますが、多勢に無勢、グラビティバーストを撃つまで追い込まれてしまいます。そこで撃っちゃって大丈夫?とうとうシャロットが助け舟を出す事態に。ヒューゴは申し訳なさそうですが、
シャロット「スライディングの練習をしていただけだ。なにも問題ない。」
スライディングの練習ならしょうがない。
おお、シャロットに筋がいいと認められている。グラビティバーストを撃てることにも驚いているし。

今度はオーランドとパトリオットが現われ、ベトーの元へ案内される。
ベトーはシャロット達を引き抜こうと手下を使って度々嫌がらせをしていたようだ。
そして今度はニールをさらい、シャロットに取引をもちかける。明日はベトーのチームとシャロット達の所属するチームで試合があり、そこでベトーのチームが勝てば彼に莫大な金が手に入るのだと。シャロットたちに八百長をしろ、と。
アストロチームを運営していて、裏アストトの胴元で、裏アストトにのめり込んだ者にカネを貸す。いやあ、酷い。

 「そうすればニールは無事に帰れるだろう。キミの【元相棒】はね。」
シャロットはニールのかつてのノーツだった。衝撃の事実、なのですがニールのピノストーリーを先に読んでしまっていて、衝撃を味わえませんでした。ニールのピノストーリーはすぐ読めるし、シナリオは初日に1~4章まで実装なので読むタイミングが難しいですね。

 シャロットは「ずいぶん前」と言ってるたけど、シャロットと契約解除したニールはフォグミストに直行しているようなので、そこまで大昔ってわけでもなさそうです。

シャロットの回想。ノーツが見つからないシャロットに自信たっぷりにアピールしてきたニール。トリッキーな戦法で華々しくデビューを飾りますが、みるみる成績が悪化。
シャロットは監督に、ニールを切って当時新人だったフィオーリと組め、と告げられます。
その会話を立ち聞きしたニールは、シャロットからの話をさえぎり、「アストロに飽きた」「自分探しの旅をしたい」などとうそぶいてチームを出ていったのでした。

 重力が軽い、も成績不振でシャロットに契約解除もベトーの配下(というか国民)には周知の事実。そりゃニール、帰りたくねーわ……。
意識高い系ピノパトリオットに、勝利のためなら重力が軽くて扱いづらいピノなど捨てられて当然などとディスられています。さらにヒューゴにも「ニールは重力が軽い」と気づかなかったこと、ニールに伝えてもらえなかったことを指摘し、「そんな薄っぺらな関係なら契約解消しちゃえば?」と言いたい放題。

ヒューゴはニールの重力が軽いことに気づいていなかった

1章でニールと契約した時の喜びようや、ロジーピノストーリーを見ると、ニールと会うまでピノと契約できなかったっぽい。そして、ニールはヒューゴと契約した時、体が重い、と感じており、ヒューゴ本人が気づかないままニールの弱点をカバーしている?

ヒューゴは、ベトーがシャロットの気持ちを利用し、ニールを人質にしたことに激怒。ベトーはニールの身の危険をチラつかせながら「明日の試合、よろしく頼むよシャロット」
今日はひとまず退くことに。

 

こう、この……4章感想で触れるか、ニールのピノストーリーの感想記事を作って書こうかと思っていますが、ニールの言動が痛々しくて見てらんない。共感性羞恥というやつなのでしょうか。