【ネタバレ】ワングラ2章「目覚めの時」感想
2019年8月30日にサービス終了したソシャゲ、「ワンダーグラビティ~ピノと重力使い~」の感想を書いていきます。
仲間集め!強大な敵!師匠との出会いと特訓!奥義の伝授!そして…
王道少年漫画、って感じで好きな章です。
私、あらすじパートは「だ」とか体言止めで、感想パートは「です」で書いてしまうんです。で、統一しようとすると上手くいかなくて、1章は「だ」にしたんですけど、書きにくいですね。そして1章分の感想書くのに何日かかってるんだ……。
レノンから送られたログの行先は、レノンと共に冒険していたボウゼの家だった。
ボウゼはレノンから預かったものが二つあるという。
ひとつはレノンが旅先で契約したピノのチプール。
もうひとつは、ヒューゴを重力使いとして一人前にすることだった。
1編 巌虎の重力使い・2編 ダスティン来襲
1章で争奪戦を繰り広げた「レノンからヒューゴへ贈られたログ」。このログを使って航行したところ、行き先は「ポツンと一軒家」。レノンと共に冒険していたボウゼの家でした。渋いおじさま。でもレノンより年下というのがちょっとキュンときます。笑
レノンと共にエンドロールへ旅立ったものの、事情で引き返すことになり、レノンから預かったものがふたつあると告げます。ボウゼ「欲しけりゃ自分で取りにいけ」
ひとつはレノンが旅先で契約した「マンマル種のピノ」で今「サーカスの国ランパレド」にいるとのこと。ピノは2~3等身くらいの「コロロ種(ニール)」、5~6等身くらいの「ピクシアリー種(ティア)」、そして動物の姿の「マンマル種」の3種がでてきます。みんな可愛い。
もともと重力使い(=すでに契約しているピノがいる)のレノンが旅に出た後契約したピノ。つまりレノンは2体のピノと契約している、と指摘するノンカ。普通ピノとは1体しか契約できないらしい。
だからこそノンカは1章ラストでニールと契約解除してティアと契約しろとヒューゴに迫っていたわけで。
ただこの作品は「例外」が多いのです。ピノなしで強い重力使いとか、重力使いなしでも強いピノとか。
ランパレドに向かう一行。チプールがいるというダスティン・サーカスを観に行く。
そこにはダンスをする機械人形「オートマタ」と、オートマタに追い立てられ火の輪くぐりをやらされるぽっちゃり系タヌキのピノ(チプール)が。
こっそり楽屋に潜入するも、チプールにはボウゼの元に帰ることを拒否される。さらに、オートマタの偵察だと思われた団長のダスティンに見つかり一旦離脱することに。
オートマタ、二足歩行のウサミミ的なデザイン。ニールのモチーフが月やウサギなのと関係あるのか?多分無関係。サーカスのマスコットだからキモかわいくデザインしてもらったのだろう。多分。
しかしこうやって妄想するのは楽しいけど、もう答え合わせはできない。解決編の無い推理小説を読むようなむなしい行為でもある。
ティアとノンカはシップの維持、ヒューゴとニールはデブリ撃退、そして夜は交代で見張りと早くもパーティーとして息が合い始めているのがいいですね。
ヒューゴの見張り中にやってくるニール。「ちょっと変な夢見ちまって眠れねえんだよ」ああこれって9章にでてくるアレ……?
3編 修行開始!
一旦ボウゼのもとに戻ってくる一行。ボウゼの室内にログがあったことから「どんな国でどんな冒険をしたの?」とヒューゴ(お目目キラキラ)が質問攻めに。
3年前、「遺跡の国トルネスコ」にて立てこもり事件が起きた。遺跡の修復作業員として働いていたチプールも巻き込まれていた。この事件を解決したのがレノンとボウゼだった。
チプールは大食らいで食費がかさむため、なかなか重力使いと契約してもらえなかった。レノンはシップのメンテナンスをしてくれれば食費はタダにするといい、チプールと契約した。
それにしても、レノンがフォグミストを旅立ったのが5年前で、トルネスコに来たのが3年前。2年間何があったんでしょう。フォグミストもトルネスコも観光地なので空路は整備されているはずです。最短(直通)経路が無いとしてもそこまで時間がかかるとは思えないのです。ログをトントン拍子に手に入れているとはいえ、ルーキーのヒューゴたちが半年とちょっとで下層に到達しているのですから。
他の案件(クエスト)があった?
ボウゼと合流するのに時間がかかった?
トルネスコで時間を食った?
ボウゼとレノン、どちらも契約のりんごがあるのにピノの描写がないのも気になります。
一方ニールはチプールがタヌキではなくリスだということに衝撃を受けていました。w
ランパレドに行ったら父のかつての仲間・チプールが捕まっている
↓
チプールを救出したいけど警備のオートマタが強い
↓
オートマタとうまく戦えないのでバリキダスで修行
RPGっぽい、そして少年漫画っぽい。
4編 もうひとつの預かりもの
再びダスティンサーカスに潜入。こんどはティアも同行します。
迎えに来たヒューゴたちを拒絶するチプール。ボウゼが病にかかり、引き返すことになったとき、チプールも付き添いで帰ることになり、その時に契約も解除された。レノンはチプールに「迎えに行く」と約束したが、指名手配犯として行方をくらませてしまった。迎えに来ないレノンに「捨てられた」と感じ、ボウゼの家を飛び出してしまったチプール。ぼったくりレストランに借金を背負わされ、サーカスに売られてしまったのだ。さらにサーカスでオートマタを仕入れるため売られようとしている。オイオイ。対象年齢7歳以上。それでもサーカスにいれば「お客さんから必要とされる」というのだ。チプール、頼られるのがうれしくて、必要とされない、というのが地雷っぽい。
プロフィール見たら10歳かあ。なんか「お父さんに遊びに行く約束を仕事が入って反故にされたこども」みたいだなあと思って。かたくなになるのも無理はない。
ヒューゴ、こういう時は主人公っぽくグイグイと「おれと一緒に冒険しようよ!」とかではなく、傾聴に徹していて「つらかったんだね」とチプールに寄り添うんだよね。レノンにおいていかれたのは彼もおなじだから。ヒューゴの悲しそうな顔を見るとこちらも切なくなってしまう。
2章の影の主役だなと感じたのがティア。ウダウダ言ってるチプールにガチ切れ。
「そんなにレノンが大事なら自分で会いに行くですよ!」「レノンはまだ生きてるです だったらいくらでも会える可能性はあるです」「いなくなってからでは遅いのですよっ!」
チプールが入っている檻の鍵を破壊してしまいます。
ティアとノンカの過去は7・8章で描かれますが、もうおおまかにはわかるようになっていますね。
嘘つきのニールが苦手で、ヒューゴがレノンの息子と知ってそちらも敬遠していたティア。契約しないと戦いにくい(=ノンカを守れない)と思い始め、ダスティンを許せない、という一心でヒューゴに契約してほしいとりんごを差し出します。ヒューゴ、ちゃんと複数ピノと契約できました。このあと、行く先々で「複数のピノを連れている!」と驚かれる存在になっています。
お、ダスティン戦、ティアの属性が有利になってる。
おおかたケリがついたところで、ダスティンを捕らえるため、コバルトのフォードとネオが乗り込んでくる。
コバルト、とは世界機関の組織の一つで、こちらでいう警察のような存在。犯罪捜査もするし、デブリ退治もします。
「証拠?この時間では披露しきれないね!」ダスティンが根回しをしていたらしいけど、コバルトは地道に捜査を続けていたのだ。すごくホッとしたし、スカッとした。カッコよかった。カッコよかったのに……。
ヒューゴの正体には気づいておらず、一般市民が協力してくれたと思っていたみたい。
ダスティン
ピノを売ってオートマタを仕入れているという極悪人。意思のあるピノより命令通りに動くオートマタに傾倒している男。
正直劇中で一番嫌いな奴かも。このあと護送中に脱走することが確定しています。ヴィスタ襲撃のどさくさにまぎれて。というか、ダスティンを逃がすのがヴィスタの目的だったのかもしれません。ダスティンが捕まるとオートマタの密売や製造が明かされて面倒だからでしょうか。
5編 目覚めの時
チプールを連れて、ボウゼの元へ戻る一行。「レノンからの預かりもの。もうひとつはオレが持っている、欲しけりゃオレを倒して手に入れろ。」とヒューゴたちに攻撃するボウゼ。ヒューゴは戸惑いますが待ったなし。オレを倒せないようではエンドロールには行けない、それでもレノンの息子か、的にベタな発破をかけてきます。
ボウゼはピノがいないので「重力のかたまりをぶつける」ような戦い方をしてきます。さらに、「今までの戦いで何も身についていないのか?(=今回の戦いで身につけたものは何だ?)」とスパルタなようで的確なヒントを出してくれるボウゼさん。
何かがつかめそうなヒューゴ、それに気づいてヒューゴをフォローするニール。
ここで主題歌インストが流れる演出!!燃えるでしょうが!
専用ムービーというかバンク!燃えるでしょうが!
重力使いの必殺技、「グラビティバースト」を習得。すべての重力使いが使えるわけではない技だそうで、ヒューゴはなかなか才能があるのでしょうね。ゲームでもこれ以降使えるようになります。
用語集では「鉄骨を紙細工のようにする威力」とありましたが師匠は大丈夫だったのでしょうか。るろうに剣心の(本来の)奥義伝承みたいにならなくてよかった。
レノンはボウゼに「息子が重力使いになるとき自分がそばにいなかったら、代わりに一人前にしてやって欲しい」と頼んでいた。「息子は明日にも冒険に出てしまうかもしれないなあ(ぼうよみ)」つまりボウゼに早く帰って療養しろと。チプールも息子の支えになるだろうと、ボウゼに同行させて帰していた。
チプールがランパレドでヒューゴを一瞬レノンと誤認するのですが、ボウゼにも一目で分かったんだろうなあ。レノンの息子が冒険に出たのだと。その時が来たのだと。彼の命の灯火ギリギリに。
ヒューゴ、ボウゼが病気であることに気づく。母が死んだ病と同じだと。
レノン
強くて温厚で博識。アバン先生みを感じる。メガネだし。ヒューゴに重力使い速習コースを叩きこんだのはボウゼですけどね。
何故レノン本人がヒューゴに重力使いや冒険家の知識や技術を伝授しようとしなかったのか、なぜひとりでエンドロール行きを続行(強行)したのか。ボウゼの病気が妻を亡くした病ならなおさらだ。
中層を突破できる、ということは下層に突入するところだったので、冒険家として、オトコとして退けなかった、ということなのでしょうか。それともなにか叶えたい願いがあったのでしょうか。
この死病(3章からオルタ―病という名がでてくる)を治すためエンドロールを目指すキャラは劇中何人かいましたが……。
ボウゼから激励と餞別(新しいログ)を受け取ったところで、またアンブレラからの追手が。
イーサンとユアン。人間もピノも寡黙なコンビ。
レイヤードに頼まれてヒューゴを追ってきた。ヒューゴはさっきのグラビティバーストでヨレヨレです。ボウゼ、いわゆる「ここは俺に任せて行け!」です。あああ、フラグやめてー!
ノーツ(ピノ)不在、病にむしばまれた身で、イーサンに「なかなかやる」と言わしめるボウゼ。さすがは歴戦の冒険家。それでも自分の限界を悟って家の中へ。追ってくるイーサン達。
「貴様を仕留めたら家を改めさせてもらう」
ああ、そんなこと言うから……
「捕まる前に葉巻を1本吸わせてくれ」
許可するイーサン。ああ、見事に引っかかるなあこのひと。
ボウゼさん 家 ご と 自 爆 し た
ヒューゴたちは衝撃を受けつつも、ボウゼの思いを無駄にしないために進む。
なんというか、こんな早くに味方側に死者が出るとは思わなかった。ヒューゴとレノンは世界機関に追われている。イーサン達の足止めをしないといけない。ボウゼには死が迫っている。レノンの頼み事は果たした。こういう選択しかないけど。なんだか彼らの帰る場所がひとつ、無くなったような気がして。